らいじんぐほーぷの趣味取りまとめ

アニメ、マンガ、ラノベ,ゲーム等をてきとーに拙い語彙力と表現力で書き記す. Twitter:uaegolden57

ライトノベル「三角の距離は限りないゼロ」評価

まず最初にできるだけネタバレ部分は削ってありますが多少は入ってしまっているのでご注意を。

三角の距離は限りないゼロ (電撃文庫)

三角の距離は限りないゼロ (電撃文庫)

 

 ストーリー

僕と「彼女たち」の不思議で歪な三角関係。その距離はどこまでも限りなく、ゼロに近づいていく――。

 人前で「偽りの自分」を演じてしまう僕。そんな僕が恋したのは、どんなときも自分を貫く物静かな転校生、水瀬秋玻だった。けれど、彼女の中にはもう一人――優しくてどこか抜けた少女、水瀬春珂がいた。
 一人の中にいる二人……多重人格の「秋玻」と「春珂」。彼女たちの秘密を知るとき、僕らの関係は不思議にねじれて――これは僕と彼女と彼女が紡ぐ、三角関係恋物語

 

評価

最近ライトノベルを読んでいなくそろそろ読みたい時期に買った1作品。

僕の大好きの青春学園恋愛ものであるのと表紙の絵に惹かれて読んでみたが、多重人格(二重人格)にありがちな流れではあるもののそれを丁寧に描いており楽しめる作品。

特にこの作品の一番の魅力はヒロインの心理描写で、それぞれの人格それぞれに魅力が存在しそれがぶつかりとても良い三角関係となっている。どちらも魅力的なヒロインで人によって「秋玻」と「春珂」好みが分かれる、また僕みたいにどっちも強みを持ったヒロインであるため決められないという人も少なくないのではと思う。

主人公も変に大人びておらず高校生っぽい感じがする上にちゃんとキャラ付けできているのもポイントが高い。

若干本編に触れるが、気になってしまったシーンなのがヒロインの多重人格バレするシーンでこれがスムーズではないなと感じてしまいました。主人公が教室から出て部室で時間をつぶして忘れ物を思い出して教室に戻って発覚という流れで、結構王道な導入なのですが、これはこの空白の時間ヒロインは何してたんだ?となってしまいます。ましてはこの秘密を隠すといった方向で進むでのでこれは不自然な行動でちょっと萎えてしまいました。これ以外は気になる点もなくよかった。

最後に、11月10日に続編の新刊が発売するのでよければそれまでに読んでみてはどうでしょうか。